トミタは空腹だった。戦いを拒否し、一人戦場から脱走し行く宛もなく、ただやみくもに足の動く限り歩いていた。この星ではエネルギー原料の奪い合いから巨大2国が戦争を起こし、それから派生した小さな紛争が広がって、今や星全体に広がり、人と人とが信頼をなくし、戦いに明け暮れる日々であった。そんな戦いに明け暮れるこの星の人々は、危機が迫っていることを知らなかった。トミタは歩き続ける。と、彼の視線があるものを捉えた。怪獣だ!空腹で飢餓状態にあったトミタはその視線の先に、これから向かうであろう病院に近づく怪獣が映る。危うし!!とその時、まばゆい光と共に現れる巨大な女神、フェリス。だが、フェリスの戦いも虚しく、この星の生き物の滑稽さに失望した宇宙からの使者は、再び宇宙に帰っていくのだった…。[BAD END]