ここは昭和年代初期の場末の女郎屋、その折檻部屋です。ろうそくの炎が揺れる薄暗い室内に、後ろ手菱縄に縛り上げられた若い女(梅田トキ)が、むごたらしい拷問に喘いでいます。竹棒で女の身体を小突き回し、責めなぶっていた男(濡木痴夢男)は、やがて女の若い豊満な乳房を手でつかみだします。乳房への責め。剥き出されていく女の尻、太腿へ、蝋涙が偏執的に注がれます。のたうち、呻き悶える女の凄艶極まる被虐エロチシズム。すさまじい蝋まみれの肉体。腰巻き一枚にされ、天井の梁から半吊り状態にされた息も絶え絶えの女の身体に竹棒なぶりが執拗に続きます。乱れる黒髪。苦痛と陶酔に震える乳房。縄の猿轡が巻かれその上から豆絞りの手拭いの猿轡、さらに白い布の猿轡が二重三重にかぶせられて、この拷問部屋の折檻はまだまだ連続するのです。