ある港町に越して来た安浦泉(めぐり)は、真子(工藤翔子)が経営するスナックで働き始める。泉は温和な性格やキュートな容姿も相まって、花屋の正一(なかみつせいじ)や店の常連客から人気者となる。ある日の夕方、泉は、橋のたもとで一人フォークギターを弾く幹雄(山本宗介)と出会う。やがて二人は恋におち、同棲を始めるのだった。しかし数年後、幹雄はチンピラへと変貌を遂げ、泉のヒモとなっていた。ミュージシャンの夢は、ある事件がきかっけで幕を閉じていた。それは、復縁を迫る泉の元カレから受けた暴行による傷が原因だった。責任を感じる泉は一生、幹雄についていくことを決意する。その頃、二人の住む港町へヤクザが進出、抗争が始まろうしていた。幹雄は、組織からある指令を受け、それを知った泉は…。