繁華街で通行量調査をしているフリーターの春生(麻木貴仁)。行き交う女性を目で追い、機械的にカウントする彼が呟く。「千人目は俺の嫁、千人目は俺の嫁…」その時、春生の目の前を若い女が通り過ぎ、手元のカウンターが千を打つ…。5年後。ぼろアパートの壁一面に貼られた女の写真が春生に微笑んでいた。それは、かつて繁華街で見た女・川島真琴(古川いおり)の盗撮写真だった。春生は、あの日から粛々とストーキング行為を続け、今では彼女の行動記録ノートも10冊を超えていた。その夜も双眼鏡で真琴と夫・幹也(田中靖教)のセックスを覗きながら、春生は思う…。『彼女の本当の相手はこの俺だ。いつしか神様が間違いに気づき、運命を変えてくれるだろう…』しかしそんなある日、春生は幹也とOL・麻衣(福咲れん)の浮気現場を目撃してしまう。そして神頼みを諦めた春生は、自らの手で運命を変えるべき動き出すのだが…。